誘導結合型熱プラ本研究ではアルゴン−水素熱プラズマによる、SiO2 - Al2O3混合物の還元と分離を試みた。さらに、その反応機構についても検討を行い、以下の結論を得た。
アルゴン熱プラズマおよびアルゴン−水素熱プラズマによるSiO2 単体、Al2O3単体、さらにSiO2 - Al2O3混合物の処理を行ったときの反応機構のモデルをたて、検討を行った。
アルゴン熱プラズマまたはアルゴン−水素熱プラズマでSiO2 - Al2O3混合物を処理したとき、SiO2 の熱分解反応または還元反応が選択的に起こり、蒸発物質としてSiおよびSiOが得られ、試料基板上に Al2O3が残った。これによりSiO2 - Al2O3混合物を還元し、分離することができた。
SiO2 - Al2O3混合物をアルゴン−水素熱プラズマで処理することにより、蒸着物として得られたSi元素成分の最高純度は98.9%であり、金属級Si(97.0%以上)の回収は可能であると考えられる。
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